キシリトールは本当に虫歯予防にいいの?

キシリトールは本当に虫歯予防にいいの?

 キシリトール入りガムが登場して、あまり知られていなかった「キシリトール」という言葉も、虫歯予防にいい?ということでよく知られるようになりました。でも、実際に虫歯予防に有効なんでしょうか?キシリトールで虫歯予防をするときの注意点についてお伝えします。

・キシリトールはこんな物質!

 

1.キシリトールは糖アルコールの一種

キシリトールは、糖アルコールの一つで、白樺やトウモロコシの芯を加工してつくられます。糖アルコールには、ソルビト-ル、マルチトール(還元麦芽糖)、エリスリトールなど多くのものがあり、いずれもむし歯を起こさない甘味料として、広く使われています。

エリスリトール以外の糖アルコールは、大量に食べると一時的に下痢を起こしますが、糖アルコール自身は果物等にも多く含まれ、また、歯磨剤の中には、ソルビト-ルを35%も含むものもあります。

キシリトールの「うそ」と「ほんと」 line
 
 
キシリトールは、ヒトに安全な食べ物です。
1997年4月17日、厚生省(現厚生労働省)はキシリトールを食品添加物として使用すること許可しました。実はそれ以前から、キシリトールは輸液(点滴剤)に含まれる炭水化物として10年以上使用されてきました。すなわちキシリトールは、体の中に直接入れる薬品としても、口から食べる食品添加物としても安全であることが証明されています。アメリカ合衆国の食品衛生安全局も、キシリトールを1日の摂取量に制限を与えない食品として扱っています。一日平均67gのキシリトールを2年間食べ続けた研究報告でも、ヒトに悪影響を与えていません。ましては、むし歯予防に使用するキシリトール量は1日10g程度ですから、量的にも全く問題はありません。
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キシリトールはむし歯の原因にならないだけでなく、むし歯の発生を防ぎます。
むし歯の原因となる歯垢や酸を作らないことから、むし歯の原因にならない甘味料は数多く存在します。糖アルコールはその代表であり、基本的に全ての糖アルコールはむし歯の原因にはなりません。しかし「むし歯の原因にならない」と「むし歯の発生を防ぐ」は、全く意味が異なります(表1)。
表1:キシリトールはむし歯を防ぐ

表1:キシリトールはむし歯を防ぐ
むし歯の発生を防ぐ(むし歯予防)効果の最終的な判断は、長期的な臨床研究で証明されなければなりません。すなわち、「何故むし歯の原因となる歯垢や酸を作らないのか?」「歯の再石灰化を促進するのか?」などを明らかにするだけでなく、その材料を使ったグループは使わなかったグループに比較して、むし歯の発生が少なかったことを証明することが必要です。
キシリトールの基礎知識
 

・どうやって作っているのキシリトールのお菓子!

キシリトールのお菓子は、簡単に作れるようです。

テーマ:

画像はアメリカのキャンディショップsweetniksのもの。しゃれおつ。

以前にキシリトールのガムと一緒にキシリトールの粉末を購入していたので、キャンディを作ってみることにしました。作り方はべっこう飴の要領で、味付けにハーブやフルーツティー、レモン、コーヒー、紅茶、リキュール、フレーバーエッセンスなどなど、好きなものを加えるだけ。適当に煮詰めて、好きな形に固めたらできあがり。
注意!お砂糖と比べてキシリトールは固まるのに時間がかかります!(私は一晩くらい置いてます)。それと結晶状に固まってサイズも結構縮まりますので、シリコン型などで固める場合は大目にキャンディ液を入れた方が良いです。

キシリトールは普通の白砂糖みたいだけど、砂糖より4割ほどカロリーも低く、血糖値の上昇も緩やかで体にも良いらしいです。また溶けるときに吸熱反応を起こすので、すっきりした口当たりになるのだそうな。紅茶など温かいものに入れるとあまりよくわかりませんがね。とにかくお菓子作りにぴったりの甘味料で、歯科専用のお菓子を買うよりずっと安上がりでした。
キシリトールの手作りキャンディ

・キシリトールの虫歯への効果

2.キシリトールガムの4つの虫歯予防効果

2−1.虫歯菌が作る酸を作らせない

虫歯菌は食事の際のたんぱく質や糖を食べ、糞として歯を溶かす酸を出します。キシリトールは虫歯菌が食べても酸を作れないため、虫歯になりにくいのです。

2−2.唾液を多く出す

ガムを噛むことによって多くの唾液が出ます。唾液は虫歯菌の出した酸を中和したり、酸で溶かされた歯を修復する力があります。そのため虫歯がなりにくくなります。詳しくは「虫歯が増える!唾液が少ないことによって起こる9つの危険」を参考にしてください。

2−3.歯垢を落としやすくする

shutterstock_221487262キシリトールガムはお口の中のネバネバした歯垢をサラサラにし、落としやすい状態にします。歯に付いた歯垢は歯ブラシでこすり落とさないと、取ることができません。キシリトールの成分は歯垢を歯からはがれやすい状態にすることができます。

2−4.再石灰化が促進する

キシリトールは唾液中のカルシウムと一緒になり、歯の表面を強くします。虫歯菌の酸によって、溶かされた歯の表面は、唾液中のカルシウムによって修復されます。その時、キシリトールとカルシウムが結びついた成分が歯の表面に付き、より強い歯になります。

2.キシリトールガムの4つの虫歯予防効果

・食べ方に気をつけたいキシリトール

1.キシリトールガムの虫歯予防に効果的な噛み方

1−1.噛み始めの唾液は口の中に残す

shutterstock_103047389キシリトールガムの噛み始めの唾液は、できるだけ長く口の中に残しておいたほうがいいのです。キシリトールの成分は噛み始めの時に多く出ます。噛み始めの唾液を、口の中に長く止まらせると、虫歯菌に浸透しやすくなり、虫歯予防の効果が上がります。

1−2.食後30分以内に噛む

キシリトールガムは食後30分以内に噛み始めるといいです。虫歯菌は糖やたんぱく質を餌に酸を出し、歯を溶かします。虫歯菌はキシリトールを餌と間違い取り込むと、歯を溶かす酸を出すことができなくなります。キシリトールガムを早めに噛む方が虫歯予防に効果的です。

1−3.1度に2粒噛む

キシリトールガムに含まれるキシリトール量は1.3g程度です。虫歯予防でキシリトールが効果的な1日の量は4〜10g程度なので、キシリトールガム2粒を1日2、3回噛むと効果的です。この量を長期間続けていくと虫歯の悪玉菌が善玉菌に変わっていきます。

1−4.歯磨き前に噛む

キシリトールガムにはベトベトした歯垢をサラサラにする効果があります。歯磨きをする前にキシリトールガムを噛むことによって歯垢が落ちやすくなります。

1−5.50%以上入っていないと逆効果

キシリトールガムの中にキシリトールの成分が50%以上入っていないと虫歯予防効果はありません。キシリトールは代用甘味料ですが、市販のものは砂糖など他の甘味料を入れていることが多いのです。そのため虫歯予防効果が低くなり、逆に虫歯を作ってしまうことがあります。


1.キシリトールガムの虫歯予防に効果的な噛み方


キシリトール、ガムなら正しく噛みましょう。そして、50%以上配合されているキシリトールガムを噛みましょう。


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