日本人の6人に1人!意外と多い「酸触歯(さんしょくし)」

日本人の6人に1人!意外と多い「酸触歯(さんしょくし)」

・酸触歯(さんしょくし)ってどんな歯のこと?

酸蝕歯をご存知ですか?

歯の構造歯のエナメル質(表層部分)は硬い組織でできていますが、食事や飲み物に含まれる酸や胃酸に触れると一時的に柔らかくなり、歯のミネラルが失われます。この状態で、歯磨きや、歯ぎしり、食いしばりなどをするとエナメル質が削れやすく、時間の経過とともに歯が薄くなってしまいます。このように酸が主な原因で歯が溶けてしまうことを「酸蝕歯」と言います。

どのような状態が酸蝕歯なの?

下記に該当する事項が多い方は、酸蝕歯の可能性が高い方です。該当する症状があれば、なるべく早めに歯科医師と相談しましょう。

<酸蝕歯によく見られる症状>
  • □ 冷たい物や熱い物を、飲んだり食べたりしたときにしみる
  • □ 歯が薄くなり象牙質が透けて、黄色っぽく見える
  • □ 歯の角が丸みをおびて見える
  • □ 歯に艶がない
  • □ ライトで歯を照らすと歯が透けて見える
  • □ 歯の表面に小さいへこみがある
  • □ 詰め物や被せ物が取れやすい


酸蝕歯をご存知ですか?

・虫歯より怖いので初期症状を見逃さないように

虫歯より怖い?酸触歯

虫歯より怖い?酸触歯
歯のトラブルと言えば、なんといっても虫歯です。次に歯周病が挙げられるでしょう。お口のトラブルというと「痛い」「むずがゆい」「臭いが気になる」といったものですよね。歯磨きを頑張っていれば、このような症状とは無縁。だから大丈夫!と思っているアナタ。実は第3のお口のトラブルとして「酸触歯」というのが最近話題になっているのです。

 

酸触歯とは、酸性の飲食物を口に入れることで歯が溶けてしまうというもの。歯のエナメル質は硬いので、食べ物をかむことができるのですが、酸に弱いという特徴があります。炭酸飲料やワイン、かんきつ類、ドレッシング、酢飯など、酸性の食べ物が口に入ると歯の表面のエナメル質が柔らかくなります。通常、唾液が酸を洗い流して中和してくれますが、だらだらと飲食を長時間続けたり、繰り返し酸性の強いものを食べていたりすると、酸が歯に触れている時間が長くなり、唾液の中和作用では追い付かずに歯のエナメル質が溶け始めます。

これがさらに進むと、エナメル質の下にある象牙質がむき出しになります。象牙質はもろく、神経もあるので歯が沁みるような不快感や痛みを伴うことがあります。これが酸触歯です。酸触歯は通常口の中の広い部分で起こるため、歯医者さんによっては局所的におきる虫歯よりも深刻だと話します。

酸触歯の初期症状

「私もひょっとした酸触歯?」と思ったら、歯のチェックをしてみましょう。上の前歯を鏡で見て、歯の先端が透けたように見えたら酸触歯の疑いがあります。2014年に行われた調査では、健康な歯だと思っていた人の4人に1人が酸触歯だったそうで、自覚症状なく進行していくのが怖いところです。

 

歯が透けたように見える以外の初期症状としては3つが挙げられます。
●熱いものや冷たいものが沁みる軽度の知覚過敏
●歯の表面にツヤがなく丸みを持っているように見える
●歯が黄ばんで見える

これらの症状が進行し、中期以降になると
●歯の黄ばみが強くなる
●歯の先端が透けたように見える
●知覚過敏が強くなる
●歯の表面に小さい凹みができる
●昔詰めた歯の詰め物が取れる
といった深刻な症状が出てくるといわれています。


酸蝕歯ってなに?見逃してはいけない“初期症状”

・治療方法

酸蝕歯の治療方法

酸蝕歯の治療は、お口の状態や、生活習慣によって異なりますので、お近くの歯科医院を受診し、どのような治療になるのか相談しましょう。
<歯に影響が少ない場合>
歯質を強化する薬剤を塗って症状を軽減させます。 
<歯に影響が大きい場合>
虫歯の治療と同様に、詰め物や被せ物を入れる処置や、ダメージが大きければ抜歯が必要となることもあります。 
<飲食物や日常生活に問題があって引き起こしている場合>
食生活の指導を受けて改善が必要となります。胃酸によって引き起こしている場合は、内科や心療内科と連携をとって治療を進めることになります。



酸蝕歯をご存知ですか?
 

・酸触歯(さんしょくし)の予防はできる?

酸触歯の予防

酸触歯の予防
天然の歯で生活していると、ほぼすべての人が酸触歯のリスクがあるそうです。厄介なのは酸触歯になったら自然に元に戻ることはないということです。そんな怖い酸触歯を予防する方法を学んでおきましょう。

 

■硬い歯ブラシで磨かない
特に酸性の強いものを食べたり飲んだりした後に硬い歯ブラシで磨いてしまうと、軟らかくなったエナメル質へのダメージが大きくなります。かつては食後すぐに歯磨きをしようと言われていましたが、最近になって食後直後の歯磨きは歯に負担をかけることが分かりました。そのため、食後は30分以上置いてから歯磨きをすることを心掛けたほうがよいでしょう。
また、硬い歯ブラシはエナメル質を傷つけてしまうリスクがあります。柔らか目のブラシの物を選び、優しくマッサージするようにブラッシングしましょう。最近ではエナメル質の再石灰化を助けるような歯磨き剤もありますので、上手に利用してみてくださいね。

■酸性のものを口の中に長時間留めない
ちびちび飲んだり、だらだらと長時間飲食すると、それだけダメージが大きくなります。スポーツ系の部活に参加して、30分おきくらいにスポーツ飲料を飲み続けて酸触歯になったケースもあります。酸性の飲み物は素早く飲み込み、口の中に留めないようにしましょう。もしくは、ストローを使って歯に触れにくくなるように飲むのも効果的です。

■エナメル質を強化してくれる製品を利用する
フッ素やリカルデントなどを含む製品は、歯の再石灰化を促進すると言われています。このような歯に良いとされる成分が入ったガムを噛むことで唾液の分泌を促し、口の中の酸を洗い流すとともに歯の再石灰化ができます。また、歯磨きの仕上げに使うジェルやペースト、洗口液なども同様の効果があるものが多いので、歯科医師などに相談してみてください。


酸蝕歯ってなに?見逃してはいけない“初期症状”

・歯が溶けやすい飲み物とその飲み方

意外に多い酸性の飲み物

歯のエナメル質が溶け出す目安は、口内の「pH」が5.5前後です。pHというのは、酸性・中性・アルカリ性の度合いを表す単位で、中性を示すpH7を中心に数字が大きいほど強いアルカリ性、数字が小さいほど強い酸性であることを表しています。 では、身の回りの飲み物を飲んだときに、口の中はどれぐらい酸性に傾くのでしょうか? ライオン歯科衛生研究所 東京デンタルクリニックの調べによると、代表的な飲み物のpH値は以下のとおりとなっています。

飲料名 pH
果汁100%ジュース .3~4.0
炭酸飲料 2.6~3.4
乳酸飲料 3.7~4.4
黒酢ドリンク類 3.3~4.0
スポーツドリンク 3.0~3.6
白ワイン 2.8~3.2
赤ワイン 3.3~3.6
ビール 3.8~4.1

出典:お口の時間 vol.6

炭酸飲料以外のpHは、紅茶が5.5前後、煎茶、緑茶、ウーロン茶、ミネラル水で6前後、牛乳、水道水で7前後、海水で8前後となっています。つまり、お茶以外の味のついている飲み物は、ほぼ酸性と考えて間違いないほど、私たちの生活は酸性の飲み物に囲まれているというわけです。

酸性の飲み物は「飲み方」に注意!

誤解しやすいところなのですが、「pHの低い飲み物=歯が溶ける危険性が高い」わけではありません。それは、酸蝕歯のリスクは「何を飲むか」以上に「どう飲むか」と深い関係があるからです。

いくら酸性が強い飲み物でも、口の中を通る一瞬のうちに歯を溶かしてしまうわけではありません。唾液には、酸を中和して口の中を中性に戻す働きがありますから、多少、酸性の物を取り入れても、それが短時間であれば特に問題になることはないのです。 問題なのは、飲み物に含まれる酸が口の中に長くとどまること。そうなると、歯が酸の影響を受ける時間が長くなり、酸蝕歯のリスクが非常に高まってしまいます。そのような事態を避けるために、酸性度の高い飲み物を飲むときは、次のようなことに注意するといいでしょう。

・口の中に長時間とどめない
口の中で長く味わい過ぎると、歯が酸の影響を受ける時間が長引きます。口の中に長くとどめずに、飲み込むようにしましょう。

・ダラダラと飲まない
ダラダラと飲んでいると、いつまでも口の中が中性にならず、歯が溶けやすい環境が維持されてしまいます。「一口だけ」と量を決めるか、「この時間だけ」と決めて飲むようにしてください。

・酸性度の高い食事といっしょに飲むのは避ける
例えば柑橘類や梅干、酢の物など、酸性度の高い食べ物を食べるときは、酸性度の高い飲み物は避けましょう。

・飲んだあとは水や緑茶を飲むか、うがいをする
口内に入った酸を中性に近い水やお茶で洗い流すことも、口内の環境改善に役立ちます。

・就寝前には酸性度の高い飲み物を飲まない
就寝時は唾液の分泌量が減り、唾液による中和作用が起こりづらくなります。口内が酸性のまま寝てしまうと、朝までの長時間、口内が酸性のままになってしまいますので、就寝前の酸性度の高い飲み物の摂取は控えましょう。飲んだ場合は、口をゆすいでから寝ることをお忘れなく。


歯が溶けやすい飲み物に注意!酸蝕歯になりにくいドリンク&飲み方を紹介


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