歯医者さんで撮るレントゲンの謎

歯医者さんで撮るレントゲンの謎

・2つのレントゲン撮影方法

歯科医院で行うレントゲン撮影

歯科医院に治療に行くと「レントゲン写真を撮りましょう」と、レントゲン撮影をすることがありますね。このレントゲン写真にはどんなものがあるのでしょうか?
歯科医院で主に撮影するレントゲン写真は、撮影方法で大きく分類すると2つ。フィルムをお口の中に入れる「口内法」とフィルムがお口の中に入らない「口外法」です。

最も一般的に、撮影される口内法に「デンタル」と呼ばれる方法があります。これは小さなフィルムをお口の中に入れて、外からX線を照射する方法。通常、2~3本の歯が一枚のフィルムに写り、歯(虫歯など)、歯根、周囲の骨の状態などをみることができます。また、口外法で代表的なのは「パノラマ」と呼ばれる方法。撮影装置が、ぐるっと頭の周りを回って撮影し、顎全体を撮影し全ての歯を写し出します。その他にも、「頭部エックス線規格撮影法」、顎関節投影法、歯科用CT(いずれも口外法)など様々な撮影方法があります。

さて、レントゲン写真を使って体の中をみるにはエックス線を使いますが、エックス線と聞くとなんだか心配になりませんか?ちょっと怖いイメージがあるかもしれません。では、実際にどのぐらいの放射線が照射されているのでしょうか?

上記で紹介した方法では

デンタル(小さいフィルムの撮影) 0.016~0.039 mSv
パノラマ(顎全体の撮影法) 0.039~0.043 mSv

歯科医院で行うレントゲン撮影
 

・歯周病か健康な状態かがわかる

歯周病症例

健康な方と歯周病の方の比較写真

下記には、健康な人と重度歯周病の人の 口腔内写真 と レントゲン写真 がありますが、その前に歯周病の進行程度について簡単に説明したいと思います。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌に感染すると 最初は歯肉が腫れてきます。

次に歯ブラシで出血が起ってきます。
出血がある方は すでに歯周病が進行していると思って下さい。
出血がある場合、歯周病が初期から中程度以上に進行している可能性があります。

次に歯肉が退縮してきます。
これは、歯周病細菌により歯を支えている骨が吸収しているからです。
骨が吸収するとそれに伴い、歯肉も退縮するのです。
歯肉が退縮してきたと感じられた方は、すでに骨の吸収が起っている可能性が高いと思って下さい。
この段階では中程度から重度の歯周病になっています。

次に歯がグラグラしてきます。
こうなると歯周病は重度の段階に進んでいます。
場合により抜歯になる可能性が高い状態です。
歯がグラグラしているということは、歯を支えている骨が吸収しているからです。
早急に治療をしないといけません。

健康な方の口腔内写真とレントゲン写真

下の写真は、健康な方の口腔内写真とレントゲン写真 です。

健康な方の口腔内写真

歯肉は、ピンク色であり、歯肉の退縮も起っていません。
歯と歯の間も歯肉で封鎖されており、異常はありません。

健康な方のレントゲン写真

歯を支えている骨はしっかりとしています。

歯周病の方の口腔内写真とレントゲン写真

下の写真は、歯周病の方の 口腔内写真 と レントゲン写真 です。

歯周病の方の口腔内写真

まず、歯肉の退縮が起っていることがわかるかと思います。
これは、骨の吸収が起ったためです。
部分的に黒い歯石も見られます。

歯周病の方のレントゲン写真

骨の吸収が起っているのがわかるかと思います。
健康な方のレントゲン写真と比較して下さい。


歯周病症例

・レントゲンに写るもの

そもそも歯のレントゲンに写るものとは?

歯のレントゲン
歯肉や粘膜などは写らないが(黒部分)、骨や歯などは、構造まで良く写る(白部分)。
主に写っているのは次のようなものです。

  • 歯は、断面的に見ることが出来ます。歯の内部の神経が入っている場所や、歯の根の本数(上の奥歯は3本、下の奥歯は2本など)なども確認出来ます。親知らずなどの見ただけでは分からないような場所に潜り込んでいるものも確認することが出来ます。
     
  • 虫歯
    虫歯の進行状況の確認や、肉眼では絶対に発見できないような場所(歯と歯の間、被せ物、詰め物の内部など)の虫歯が写ることがあります。
     

  • 顎の骨の状態を確認することが出来ます。骨の構造や、歯を支えている量、炎症を起こしていないか、などを確認することが出来ます。
     
  • 歯石
    レントゲンで確認できる場合には、歯石が大量に存在していることがほとんどです。ごく少量の場合には、確認できないことがあります。
     
  • 金属
    金属は白く抜けて写ります。歯にはめ込んである物や、被せ物などの場所や、形態を把握することが出来ます。 

レントゲンに写っているのは、外から目では見る事の出来ない、内部の状態や構造などです。ちなみに歯肉や頬の肉、舌などの組織は、写りません。

歯のレントゲンを見る3つのポイントとは?

・レントゲンは何度も撮ります

レントゲンを撮る3つのタイミング

口の中のレントゲンは、主に次の3つの段階で撮影されることがほとんどです。
  • 原因の確認
    痛みや腫れなどが現れた場合には、その原因がどこから起こっているのか? 口の中を見ただけでは分からないことが多いため、原因を確認する為に撮影します。
     
  • 経過の確認
    治療の途中の段階で、原因となっている場所が、改善方向に進んでいるかの確認のために撮影することがあります。
     
  • 治療後の確認
    治療の結果、正常な状態に回復したかどうか? など確認する為に、治療後に確認の為のレントゲンを撮影することがあります。

レントゲンは体への負担を考え、意味も無く撮影することはありません。よく、同じ場所をどうして何回も撮影するの? といった疑問を耳にします。しかし同じ場所でも、治療を行なった為に現れる変化を確認するために撮影していることがほとんどです。

口の中の病気のほとんどが、レントゲンを撮影しないと正確な診断や処置ができないといっても過言ではありません。レントゲンを撮影しないと治療を正確に行なえないこともあります。したがって妊娠中などでレントゲンを撮影しない場合には、病気の診断を下すのに時間が必要だったり、治療の成果を目で確認できなかったりすることがあるので注意が必要です。

歯のレントゲンを見る3つのポイントとは?

・自分の歯のレントゲン写真を見てわかること

歯のレントゲンを見る時の3つのポイント

歯のレントゲン
問題がある部分は、全体のバランスの中で違和感が感じられるような画像になっている場合が多い
最近では患者さんに直接レントゲンを見せて説明する病院も増えてきました。そんな場合に備えて、一般の人がレントゲンを見る時のポイントを紹介します。
  • 初めから細かいところは見ない
    初めから細かいところを見ようとしないで、まずは全体を見る広い視点で見てから、指摘された部分を見ると理解しやすくなります。
     
  • 左右を比較する
    大きめのレントゲンでは、歯の右側と左側が一緒に写っています。指摘された部分と同じ場所で反対側にある正常な歯と見比べるようにします。
     
  • 影に注目
    問題を起こした場所は多くの場合、周辺よりも少し暗めで濃い目の画像になりがちです、そのため影のように見えます。

歯のレントゲンを見る3つのポイントとは?
 

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