血が止まらないときの正しい処置法!

血が止まらないときの正しい処置法!

・歯茎や抜歯後に血が止まらないときがあります

1. 歯茎の重要な役割

歯茎は、歯肉とも言い、柔らかい粘膜でできているデリケートな組織です。

◎歯茎は、歯の信号機

歯茎は、歯を支える歯周組織のいちばん外側にあります。ですから、私たちの目に触れる機会の多い場所であり、自分で鏡で観察することができる部分です。

歯茎は、歯周組織の内部や体内で起きていることを知らせてくれる信号機に例えることが出来るでしょう。異常を知らせるために、腫れたり、変色したり、出血したりします。
 

◎正常な歯茎は出血しない

 歯茎は粘膜なので傷つきやすい組織です。また、毛細血管が多く集まっている所です。強い力でこすったり、鋭利なもので圧迫すれば、すぐに出血します。とはいえ、普通に歯を磨いていて出血するというのは、正常な歯茎ではあり得ないことです。

2.歯茎と出血の関係

歯茎から出血するということは、歯茎そのものにどのようなことが起きているのでしょうか。

◎歯茎の炎症が出血を引き起こしている

歯茎から出血するということは、原因は何であれ、歯茎そのものに異常が起きているということです。その異常でいちばん多いのが、炎症です。

炎症によって次のようなことが起こります。

《炎症による発熱》→《歯茎の毛細血管が拡張する》→《歯茎が腫れる》→《刺激で出血する》

つまり炎症によって、歯茎はいつもより柔らかくなり、ぶよぶよの状態になっています。そこに、歯磨きのブラッシングによる圧力が加われば、容易に出血してしまうというわけです。熟れきったトマトの表面をやすりでこすっているのと同じというわけです。

◎炎症以外の原因による出血もある

 炎症がなくても、歯茎から出血することはあります。歯茎は、デリケートな粘膜ですから、血液成分に異常がある場合には、出血を引き起こすことがあります。


歯茎から血が出たときにできる応急処置と原因まとめ

・出血の原因を突き止めることが重要

3.歯茎からの出血する場合の病気との関係

◎歯茎からの出血は、病気のサイン

歯茎からの出血は、明らかに病気のサインであり、見過ごしてはならないと言えるでしょう。いったい、どのような病気が原因として考えられるのでしょうか。

◎歯茎からの出血の90%以上は、歯周病が関係している

歯肉の炎症による出血

・歯肉炎

・歯周炎

・歯肉癌――じわじわとした出血が歯茎の至る所から起こる

これらは、歯茎そのものの炎症によって起きている病気ですから、歯茎が変色したり、腫れたり、痛んだり、と他の症状が伴っていることが多く、見分けやすいかもしれません。しかし、進行した歯周病であっても、自覚症状の乏しいものもあります。

◎歯茎からの出血には思わぬ病気が隠れていることがある

血小板や血液を凝固させる成分が減少することによる出血

・肝硬変

・白血病

・多発性骨髄腫

・ネフローゼ症候群

・血友病

・再生不良性貧血

・血小板減少性紫斑病

これらの病気は、歯茎の出血だけで判断することは難しいといえます。ですから、歯茎の出血を体の危機を知らせるシグナルとみなして、さらに詳しい検査をする必要があるでしょう。


歯茎から血が出たときにできる応急処置と原因まとめ
 

・抜歯後の出血に対する応急処置

抜歯後の出血が
止まらない場合の応急処置

1.圧迫止血する

まずは、清潔なガーゼを丸めてしっかり咬んで圧迫止血をしましょう。ガーゼは、抜歯した所よりも少し大きめにするのが効果的です。小さすぎると十分に咬んで圧迫させることが出来ません。大きめに丸めて作る事がお勧めです。この時には必ず清潔なガーゼを使用して下さい。ガーゼがない場合は、ティッシュでも問題ありません。柔らかく作るのではなく硬く丸めることがポイントです。また、止血の確認の為に、何度も外して見たりすることは絶対にしないで下さい。ガーゼは、30分程度しっかりと強く咬んで下さい。

圧迫止血の4つのポイント

①ガーゼ等は1㎝四方におりたたむ

②ふわふわではなく硬くおりたたむ 

③抜いた部分の傷の上を確実に覆う

④他の歯が咬み合わない程度の量にする

2.冷たいタオルなどで冷やす

冷たいタオルで抜歯した側の頬を冷やすのも効果的です。ただし、冷たくしすぎたり、長時間冷やしすぎるのは、血液の流れが悪くなり逆効果になる場合があります。氷ではなく冷たく濡らしたタオルなどで冷やすのがおすすめです。

3.頭を高くして安静にする

血が止まるまではあまり動かないようにして下さい。ベッドで横になってしまうと頭の部分に血液がたくさん流れて血がとまりにくくなります。椅子に座り頭をたかくして安静にして下さい。


抜歯後の出血が 止まらない場合の応急処置

・出血の原因と血が止まらなかった場合?

 

抜歯後、出血が止まらない時の対処法

出血が止まらない

抜歯をしてガーゼを噛んでから30分以上経過しても血が止まらない場合や、一度血が止まった後に再び出血する場合に、考えられる要因や、対処法、十分に止血できなかった場合に起こることについてご紹介します。

出血が止まらない場合に考えられる要因

  • ガーゼをしっかり噛んでいなかった
  • うがいのしすぎや、傷口を舌や、指、歯ブラシで触るなどをして、血餅(※)が剥がれ落ちた
  • 過激な運動や、熱い湯船につかる、飲酒などをして、血圧が上昇し傷口が再び開いた
  • 傷口に問題がある
  • →静脈が傷ついている
    →抜いた部分の歯茎や骨に付着している不良な組織(肉芽組織)が残っているなど
  • 全身的な問題が関与している
  • →血液や肝臓などに問題がある
    →常用しているお薬が関係している
※血餅とは
ゼリー状にかたまった血液のことで、皮膚でいうところのかさぶたのようなものです。血餅は、外界からの刺激を遮断して、止血や傷口の治りに重要な役割を果たします。

対処法

■基本的な対処法
清潔なガーゼ、なければティッシュなどを、自分の歯(歯冠部分)と同じくらいの大きさに丸めて、30分間しっかりと噛み続けます。その後、出血量が減れば、問題ないでしょう。この時、傷口を見たり、ガーゼを取り換えたりすることは止めましょう。

■基本的な対処法後にもまだ出血が気になる場合
引き続き30分間ガーゼを噛み続けましょう。

■出血し続ける場合
ガーゼを噛んでいても血が持続的にたくさん溢れてくる場合、または、30分ガーゼを噛んでも出血量が変わらない場合は、傷口に問題がある、または全身的な問題があることも考えられます。速やかに治療を受けた歯科医院に連絡し、症状を伝えましょう。

もし、治療を受けた歯科医院がお休みの場合は、休日や夜間に歯科診療を行っているところを探して連絡しましょう。(各市町村の歯科医師会か役所のホームページ、または各市町村が発行している新聞や冊子などに、その連絡先が掲載されていることがあります。)

抜歯した当日~2日後は、唾液に血が混じったり、血の味がしたりすることはありますが、異常がなければ出血や痛みも徐々に軽減するでしょう。

十分に止血できなかった場合どうなるの?

ドライソケット抜歯をすると、その部分の顎の骨が露出します。通常は、その部分が血餅で覆われることで、外来刺激や感染から守られて傷口が治っていきますが、血餅が十分に形成されなかったり、剥がれ落ちたりすると、露出した骨面が炎症を起こしてしまいます。これをドライソケットといい、抜歯した2~3日後から次第に痛みが強くなります。ドライソケットになった場合の治療は、傷口の洗浄や消毒をして抗生物質を入れたり、傷口内部を掻き出して(掻爬して)再出血させて血餅を形成させたりします。場合によっては、痛みが治まるまで2~4週間かかってしまうこともあります。

歯を抜いた後は、その部分を触らないようにして、安静に過ごしましょう。また、感染などのトラブルを避けるため、処方されたお薬を指示通りに服用するように注意しましょう。



抜歯後、出血が止まらない時の対処法
 

・抜歯後にやってはいけないこと

6.抜歯後にしてはいけないこと

歯を抜いたあとはなるべく安静にして、血がにじまないようにしたほうがよくなります。ポイントは、体の血のめぐりを良くしないことになります。抜歯した歯の状況にもよりますが、ながくて3日くらいは以下のことを気を付けてみてください

6-1.お酒をのむこと

お酒を飲むと血のめぐりがよくなるので血がにじみやすくなります。抜歯した当日は絶対にお酒をガマンしてください飲み会の図

6-2.お風呂にはいること

湯船につかってしまうとがポカポカして血のめぐりがよくなってしまいます。寒い時期などはお風呂に入れないのはつらいかと思いますが、歯を抜いたところを治すためにはお風呂はさけて、シャワーをあびてください入浴の図

6-3.激しい運動

通学や通勤、ちょっとした買い物ていどの運動ならかまわないのですが、本格的な運動はさけてくださいね激しい運動

6-4.強いうがい

強いうがいをすると、歯を抜いたところにできた血餅がとれてしまうことがあります。血餅がとれてしまうと感染しやくなり、治りがおそくなることがあります。そのため、ガラガラうがいやぶくぶくうがいなどはさけてください。

ガラガラうがいの絵↑ガラガラうがいは、水を口に含んだ状態で上を向いて息をはいてガラガラさせる方法です

ぶくぶくうがいの絵↑ぶくぶくうがいは、水を口に含んだ状態で、口をとじて水をクチュクチュとかくはんさせる方法です

口の中をゆすぎたいときは、お口の中にお水をふくんだら、クチュクチュすることなく、そのまま水を吐き出してください。3日くらいはガラガラうがいとぶくぶくうがいはさけてくださいね

6-5.ごはんを食べない

歯を抜いてうまく治らなかった経験があるかたは、ごはんを食べることによって血餅がはがれてしまうかもしれないと心配になって食事をさけてしまうことがあります。
気持ちはわかるのですが、ごはんを食べないと体力が落ちてしまい傷の治りがよくありません。また、感染もしやすくなってしまいます。歯を抜いた当日から、早く治るようにちゃんとしたものを食べてください食べない人

 歯を抜いたあとはかたいものや、ゼリー状で吸わないといけないものや、刺激のあるものはさけてください。白身魚やお豆腐など、栄養価がたかくてやわらかいものを召しあがってください
抜歯後の食事についてはこちらの記事にくわしく書いてあるので、興味のあるかたは読んでみてください


抜歯後に血が止まらない人が最初にやるべき3つの処置
 

・出血の原因が病気の場合は即治療してください!

4.歯茎からの出血と応急処置

歯茎からの出血は、すぐに止まる場合もあれば、そうでない場合もあります。また、量が少ない場合と多い場合があります。では、どのように歯茎からの出血に対処できるでしょうか。

◎緊急性を見分ける

 突然に歯茎からの出血した場合、すぐに原因を見分けることが難しいときもあるでしょう。歯周病が原因と明らかに分かっている場合には、ブラッシングで血流を改善する、という方法もありますが、全く原因が分からない場合に、そのような方法を試すのは、危険であるかもしれません。

◎まず止血する

 歯茎からの出血で、まず行うべき応急処置は、止血です。慌てないで、血を止めることに集中します。止血処置をきちんとすることで、後に予測されるリスクを減らすことが出来ます。

◎止血のコツは圧迫

止血方法のポイントは、3つあります。

① 歯茎を直接圧迫する。出血部位を15分以上、清潔なガーゼで押さえ続けます。

② 血液を飲み込まないようにする。流れる血液が気道を塞ぐことがないよう、顔を横に向けて寝る。

③ 安静にする。安静にすることで、血圧を下げ出血傾向を抑えることが出来ます。

30分以上圧迫しても多量の出血が続く場合には、すぐ、最寄りの医療機関を受診した方が

よいでしょう。

5.歯茎は健康のバロメーター

◎早めに医療機関を受診する

歯茎から出血は、病気を知らせるサインです。健康のバロメーターとして、歯磨きの時に、歯茎から出血がないかどうかを観察する習慣をつけるとよいでしょう。また、歯茎からの出血には、さまざまな原因が関係しています。応急処置で止血した後は、早めに専門の医療機関を受診されることをおすすめします。


歯茎から血が出たときにできる応急処置と原因まとめ

 

【西明石駅から徒歩1分のめばえ歯科クリニック】

 
ご予約はこちら
ご予約はこちらTEL:078-927-4618 ご予約はお電話でもお受けしております。待ち時間をいただけるなら急患も対応しております。