噛む力のチェックと健康について

噛む力のチェックと健康について

・やってみよう噛む力チェック

「噛む」は元気に過ごすための秘訣です

前回、「オーラルフレイル」とは何かについてご紹介しましたが、噛むって、とっても大事!噛むことは脳を活性化させるといわれ、さらに体の代謝を上げて太りにくくします。
加齢とともに口の周りの筋肉が衰えたり、歯が減ってしまって思うように食事ができないと、食欲が低下します。それでは充分な栄養が補給されませんから、毎日元気に過ごせなくなってしまいます。そうこうしているうちに、要介護……ということも。

それを予防するためには、毎日「噛むこと」を意識した生活をおくることです。
人の体は食べることで得た栄養素でできていますので、食べることはとても大事。栄養をバランスよくしっかり摂るというだけでなく、硬いものでもしっかり噛んで、楽しく、美味しく食べることが大事です。

そこで、下記のチェックリストで、自分の状態を把握してみましょう。

お口の健康チェック

全部で13問あります。


お口の健康チェック 外部サイト
 

いかがでしょうか?
歯の本数が減ってきて、入れ歯が合わなかったりすると、噛む力が衰え、食事がおろそかになって低栄養状態を招いたり、口の中のトラブルから他人と接することを避けて、ひきこもり気味になることも。

点数が低かった方はもちろん、中・高だった方も、しっかり噛める状態を保つために、以下を意識して生活しましょう。


第2回:いつまでも健康に噛むチェック
 

・おいしい食事ができてますか?

楽しく!おいしく!食事のポイント

口の周囲の筋肉が衰えてきたと思ったら…

口の周りは筋肉でできていますから、お口の体操などで舌や口の周りの筋肉を鍛え、噛む力をアップさせましょう。

毎日噛むトレ


噛む力が弱まってきたと思ったら…

ちょっとした料理の工夫で、食べにくいと思っていたものでも食べやすくなります。

入れ歯でもおいしく!調理のコツ


残っている自分の歯や入れ歯に問題があったら…

歯の本数が減っている、あるいは入れ歯が合わないというときは、歯科医を受診し、食事にさしつかえのない状態にしましょう。直ぐに歯科を受診できない時は、入れ歯安定剤を使用するなどして入れ歯のがたつきを減らし、食事をしっかりとる様に心がけましょう。


最近、食欲がないと思ったら…

食卓が明るいと食欲もわいてきます。部屋を明るくし、食卓に明るい色のランチョンマットを敷くなど、ちょっとした工夫をしてみては? 赤やオレンジ色を見ると食欲が増すといわれます。食材も彩りよく盛り付けて、楽しさを演出しましょう。


1人で食事をする機会が多いときには…

一人きりの食事はやはり寂しく食欲を失わせます。できれば家族やお友だちと一緒に食事する機会を増やしたいですね。たまには、家族やお友だちを誘って食事に出掛けてみてはいかがでしょうか。


第2回:いつまでも健康に噛むチェック

・咀嚼力判定ガムならたった120秒でわかる?

自分の咀嚼力がたった120秒でわかるガムがあります

2015.09.24

食事の時、1口で何回噛んでいますか?

ダイエットには1口につき200回噛むと良いとか、免疫力アップには70回など諸説ありますが、一般的には30回程度噛むと健康に良いとされているようです。

よく噛むとメリットがこんなにあります

キャプチャよく噛むことは愛なのだ

photo:東京都歯科医師会

キャプチャ卑弥呼の歯がいいぜ

photo:日本歯科医師会

噛む回数は意識して増やせても、噛む力は大丈夫かな

噛む回数は意識して増やせるようになったのですが、そもそも私の噛む力って大丈夫なんだろうか?と、ふと心配になりました。というのも、ここ2.3年前から固く閉じたビンのフタを開けられないことが多くなったからです。握力の低下なのか、グッと力を入れたい時の歯をくいしばる力が弱くなったのか…。近くにいる家族に「ビンのフタ開けて~」と、その都度お願いするのですが、少しだけ面倒くさそうな顔をされるので、できれば人の手を借りずに自力で開けたいのが本音です。

簡単に咀嚼力を判定できる『ロッテ キシリトール咀嚼力判定ガム』

ちょうどそんな時、知人からもらった『ロッテ キシリトール咀嚼力判定ガム』。120秒噛むだけで簡単に咀嚼力を測定できます。パッケージのカラーチャートのように、噛んだガムがより鮮やかな赤色に変化していれば、咀嚼力に問題ないことがわかります。ドキドキしながら120秒ガムを噛んで、見てみるとカラーチャートの一番右の色と同じくらいになっていてひと安心(^^)v
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ガムはキシリトールが配合されたシュガーレスになっていてミックスフルーツ味なので、普通のガムと同じように違和感なく噛めます。たった120秒ガムを噛むだけで手軽に自分の咀嚼力がわかるので、また時々心配になったら噛んでみようかなと思っています。

自分の咀嚼力がたった120秒でわかるガムがあります | ポジポス
 

・噛む力チェックで老化予防

両親にはいつまでも元気でいてほしいものですが、体力同様に、食べる力にも「老化現象」があります。
食事中に咳き込みやすかったり、やせてきたりしたりしていたら、食べる力が低下していないかどうか、一緒にチェックしてあげましょう。

目には見えないが、胃や腸も老化していく

人生も折り返し地点を過ぎると、体力がなくなってきたと感じたり、疲れやすかったりしますよね。加齢によって、「食」に関連するさまざまな機能も低下してきます。

たとえば、舌にあって、味を感じる味蕾(みらい)という細胞が少なくなると味覚が衰えてきます。高齢になると濃い味つけを好むようになるのは味覚が鈍感になっているためです。

だ液の分泌量が低下したり、のどの渇きを感じにくくなったりもします。また、食べ物を噛む筋力も弱くなり、噛んだものをごくんと飲み込む筋力も弱ってきます。

若いころに比べると、その筋力は3分の1から4分の1ほど低下するといわれています。

飲み込んだ食べ物を、胃や腸で消化・吸収する力も弱まってきます。
食後に疲れやすかったり、胸やけや胃もたれを起こしやすくなったりするのはそのためです。

若いときとは同じではないことを自覚しよう

さらには、食べたものを排泄する力も弱まります。
腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まるので、便秘になりやすくなります。

食事のときの姿勢を保つにも筋力が必要ですから、食べる姿勢にも影響が出てきます。

若いときは体力があって1食抜いたくらいならなんともなかった人でも、年齢を重ねていくとそんな無茶はできなくなります。

毎日3食しっかり食事をして、良質のたんぱく質をとり、野菜やいも類、海藻、乳製品、果物など、さまざまな食材から栄養素を体にとり入れることが、ますます大切になります。

食べる力の機能も衰えていくことを知って、料理の中身や食事の仕方を、若いときとは変えていくことが必要になるのです。

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噛む力、飲み込むが低下しているサイン

周囲にいる高齢者で、噛む力や飲み込む力が心配な人がいたら、下記の10項目に該当していないかどうかをチェックしてみましょう。

  1. 食事中にむせている
  2. 食べ物が噛みにくそう
  3. 痰が出やすい
  4. 食事中や食後に咳が出る
  5. 口の中やのどに食べ物や飲み物が残りやすい
  6. 食べ物の嗜好が変わった
  7. 食事の時間が長くなった
  8. やせてきた、体重が減ってきた
  9. 食事をすると疲れやすそう
  10. 微熱が出やすい、または肺炎になったことがある


食べ物にかぎらず、飲み物を口に入れたときに咳き込んでいるような場合も、飲み込む力が低下しているサインです。
 

噛みやすい、飲み込みやすい料理で低栄養を予防

上記のように噛む力や飲み込む力が弱ってくると、食べられる量が自然と減っていき、健康な体を維持していくために必要な栄養素が体内で足りなくなってきます。

この状態を「低栄養(状態)」と呼び、筋肉や骨の量を含めた体重が減るだけでなく、体力や免疫力も低下していき、要介護状態につながりやすいため、注意が必要です。

噛む力や飲み込む力に低下がみられたときには、その力に合わせて料理のやわらかさや、飲み込みやすさを変えていく必要があります。

年齢を重ねても1日3食、食べやすい料理からエネルギーと栄養素をしっかりとることが、何より大切なのです。
 

噛む力、飲み込む力の老化をチェックする10のサイン
 

・乳幼児の「かむ力」を育てよう!

ハンバーグやケーキ、アイスクリーム……。柔らかい食べ物が大好き!

わたしがかたい食べ物を嫌がるから、ママは柔らかい食べ物をいろいろテーブルに並べてくれるようになったの。あまりかまなくていいから、食べやすいなあ!かむのって面倒くさい。このまま、柔らかいものだけを食べていたいなあ。


食べ物をよくかんで食べて「かむ力」がつくと、むし歯予防にもつながり、脳や言葉の発達、体力の向上などへも良い影響があるといわれます。

子どもの発達に比べて食材が柔らかすぎると、流しこむように食べてしまうので、かむ力が育ちません。発達段階に合わせて、適切なかたさの食材を与えましょう。

乳幼児

かむ力をつける、おすすめの食材

かむ力をつけるために、スルメやコンブなど極端にかたいものを食べさせようとする人もいますが、それぞれの時期のかむ力に見合う食材を、よくかんで食べさせることが大事です。

幼児期なら、ごぼうや、れんこんなど食物繊維が豊富で、歯ごたえのある食材をメニューに加えてみましょう。大きめに切ったりんごや、骨つき肉などを与えたりして、"かじり取る"練習もさせてみてください。

かたいものが苦手で食べたがらない子どもには、「りんごがシャリシャリ、すごくいい音がするよ!」「○○ちゃんのかむ音、聞かせて!」などの声かけも効果的です。

健康な歯と体作りは「よくかむ」ことから

食べ物をよくかんで「かむ力」をつけることで、健康な歯になり、食べ物を消化吸収しやすくするだけでなく、さまざまな体への効果が期待できます。

かむ効果の標語

「卑弥呼(ひみこ)の歯がいーぜ!」

肥満予防 よくかんで食べることで、脳の満腹中枢がはたらき、満腹感が得られて食べすぎを防止することができます。
味覚の発達 よくかんで味わうことで、食べ物本来の味がよくわかり、味覚が発達します。
言葉の発音がはっきり 口の周りの筋肉が鍛えられて、口をはっきり開けてきれいに発音できるようになります。
脳の発達 かむことによる刺激が脳細胞のはたらきを活発化させ、子どもの知育を助けます。
歯の病気を防ぐ かむことで抗菌作用のある唾液がたくさん分泌され、むし歯や歯周病を防いでくれます。
がんの予防 唾液中の酵素には発がん物質の作用を打ち消すはたらきがあるといわれています。

胃腸のはたらきを促進 かむことで消化酵素の分泌が促進され、胃腸の消化を助けます。
全身の体力向上と全力投球 健康な歯があってこそ、ここぞというときに歯を食いしばって力を出すことができます。

出典 8020推進財団ウェブサイト

「よくかむ」ポイント

❶急いで食べない

ゆっくりとかみしめて、味わいながら食べましょう。食べ物によってかみごたえは違いますが、特にかみごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によくかんで食べましょう。


幼児 ごはん

❷飲み物で流し込まない

食べ物が口に入っている間は、ドリンクや汁物などの水分を摂らないようにします。飲み物で流し込むと、食べたものが十分細かくならないうちに胃に送られて消化に悪いためです。


幼児 ごはん


乳幼児の「かむ力」を育てる方法 

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