こんな生活習慣が虫歯を引き起こす?

こんな生活習慣が虫歯を引き起こす?

・虫歯ができる仕組み

どうして虫歯ができるのかな

<<   作成日時 : 2009/05/27 13:13   >>

 

画像もうじき口腔衛生週間が始まります。虫歯がどうしてできるのか 調べてみましょう。


画像虫歯の原因にはいろいろありますが、お子さんの虫歯のほとんどの原因は歯みがきが不十分ということに由来します。


お口に中にたまった食べかす(歯垢)の中にはたくさんの細菌が住み着いています。その中のミュータンス菌がむし歯の原因菌です。

画像ミュータンス菌は食事の後に口に残った食べ物の中の糖質を栄養分にして歯の表面で デキストランと呼ばれるねばねばした糊状の物質を作ります。


画像デキストランがたくさん作られると プラーク(歯垢)とよばれる白っぽい色のモワモワとした膜となって歯の表面にくっつきます。(プラークは歯垢染め出しをして赤く染まるので歯医者さんや学校で 染め出してみたことがあるかと思います。)。


画像矢印のところにある白い色の部分が歯垢です。


画像染め出した歯垢。

画像プラークの中ではミュータンス菌が食べ物の中から糖分を分解して酸を作ります。酸は歯の表面を溶かします。これがむし歯の始まりです。
 


どうして虫歯ができるのかな

・生活習慣病が原因?

1.むし歯になるしくみ|1-1.むし歯は生活習慣病?

東京医科歯科大学 歯学部 う蝕制御学教室教授 田上順次先生

私たちの体は、毎日の食事によってなりたっています。口と歯、そして舌も、ものを食べるための大切な器官です。そのどれかに不具合があれば、ものを食べることが難しくなります。食べることができないと、健康を維持するのが大変になるだけでなく、食べることそのものの楽しみも味わえなくなり、生活の質(QOL=Quality of Life)が大きく低下してしまいます。
中でも歯はむし歯などによって健康を損ないやすい組織です。口と体の健康のために、むし歯はどうしてなるのか、防ぐにはどうしたらいいのか、専門の先生にお話をうかがいました。

なぜむし歯になるのでしょうか?


むし歯の原因には、感染性の疾患という面と、生活習慣による疾患という面の、二つがあります。
細菌イメージ
感染症とは、病原性の細菌が体の中で増殖して体によくないことを引きおこすことです。産まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯を作る細菌がいませんが、大きくなるにつれて大人からうつります。これを防ぐのはなかなか難しいのです。
私たちがものを食べると、細菌はその食べかすを養分にして増殖し、酸を出します。その酸が歯を溶かし、むし歯になるのです。
細菌が原因の疾患ですので、これが感染症といわれるゆえんです。

生活習慣病が原因とはどういうことですか?

口の中にむし歯の原因となる細菌がいても、必ずしもむし歯になるとは限りません。細菌が増殖しないような生活習慣であればよいのです。細菌が増殖してしまう生活習慣をしているとむし歯になります。

むし歯を予防するには、どうすればよいのでしょうか?

むし歯は感染症ですが、インフルエンザのように感染そのものを防ぐのはとても難しいのです。
産まれたての赤ちゃんの口の中には細菌はいません。歯が生えてくるに従って、育ててくれている人から自然に感染するからです。むしろ、細菌がいてもむし歯にならないように、生活習慣を見直すことが大事なのです。

どのような生活習慣だとむし歯になりやすいのですか?

その前に、口の中の「脱灰(だっかい)・再石灰化サイクル」を見てみましょう。

脱灰・再石灰化サイクル

この図のように、口の中では常に脱灰と再石灰化が繰り返されています。 このサイクルが正常に回らなくなり、脱灰の方向にばかり進むとむし歯になります。再石灰化の方向に進むような生活習慣をすることが大切です。

脱灰と再石灰化とはなんですか?

まず脱灰とは、歯を作っているリン酸とカルシウムが歯から溶け出すことです。
食事をすると、食べものかすを養分にして、口の中の細菌が増殖します。歯に付く白いねばねばしたもの、これがプラーク(歯垢)といって、細菌の塊です。
細菌はこのプラークの中で活動し、酸を出します。この酸が歯を溶かし、歯の成分であるリン酸とカルシウムが溶け出してしまうのです。
この状態を初期むし歯(初期う蝕)といい、このままプラークの中が酸性に保たれて脱灰がすすむと、むし歯になってしまいます。

脱灰イメージ

再石灰化とはなんですか?

歯の脱灰した部分にリン酸とカルシウムが補給されて、歯がもとの健康な状態に戻ることです。
口の中ではこの脱灰・再石灰化サイクルが常にくり返されているのです。

脱灰して一時的に初期むし歯の状態になっても、また健康な歯に戻ることができるのですね。
再石灰化するための、リン酸とカルシウムはどこから来るのですか?

だ液です。だ液は、歯の健康に大きな役割を果たしています。
だ液の中にはリン酸とカルシウムが含まれています。
ただし、だ液にはリン酸が豊富にあるのに対してカルシウムが少ないので、カルシウムを補ってあげると、再石灰化しやすくなります。

むし歯になりやすい生活習慣とは脱灰・再石灰化サイクルがうまく回っていないことですね。

そのとおりです。
細菌の好む砂糖の多い食品や、歯を溶かす酸っぱい味のものなどをだらだらと食べると、歯が再石灰化する時間がなくなってしまいます。また、あまり噛まなくても食べられる軟らかいものばかり食べると、だ液が出にくくなります。
また、食べたあとは歯みがきをして歯の汚れを落としましょう。

食後・間食によるプラーク内pHの変化

食後・間食によるプラーク内pHの変化 グラフだらだら食べとは?


まとめ

いくつになっても「噛む」ことは生きていくために大切な行為です。
また、「噛む」ことの効用もたくさんあることがわかっています。


むし歯は生活習慣病?

・ストレスが虫歯を引き起こすことも

1. ストレスが虫歯を引き起こす理由

ストレスが虫歯を引き起こす理由は、ストレスにより体がさまざまな反応をみせるためと言われています。虫歯になりやすいストレスによる体の反応とは、どのようなものがあるのでしょうか。

ストレスが虫歯を引き起こす理由には、大きく次の2つのものが挙げられます。

理由①.唾液量の減少
理由②.歯ぎしり

理由①.唾液量の減少

唾液量の減少は、口腔内の衛生に大きな影響を与えると言われています。

口腔内は常に唾液が湧き出ていて、歯の周りにある食べ物のカスなどを洗い流してくれる役割があります。他にも、唾液には抗菌作用があり、虫歯の原因菌などが繁殖することを防ぐ役割ももっています。

ストレスがかかると唾液の分泌量が減り、口の中がねばついたりします。通常1日あたりおよそ1ℓ超の唾液が分泌され口腔内の衛生を保ってくれますが、唾液量が減少した口腔内は雑菌にとって好環境となってしまいます。

それが、ストレスにより虫歯になる原因の1つと考えられています。

理由②.歯ぎしり

歯ぎしりは睡眠中に多いと思われがちですが、人間は日中でもストレスを感じたりすると、奥歯を強く噛みしめたりぎりぎりとすり合わせたりすることがあると言われています。

歯ぎしりによって歯の表面がすり減ると、虫歯になるリスクが高まりますし、歯ぎしりで歯が欠けてしまい、そこから虫歯になってしまうケースも見受けられます。

また、強く噛みしめる歯ぎしりは虫歯や歯痛だけでなく、顎が痛い、顎が疲れた感じがするなどの症状も引き起こすと言われています。

2. ストレスは虫歯でない歯痛も引き起こす

ストレスは虫歯でない歯痛も引き起こすと言われていることをご存知でしょうか?

歯痛=虫歯と捉えられがちですが、中にはストレスによって引き起こされる、虫歯ではない歯痛もあります。

虫歯ではない歯痛には、筋性歯痛、神経障害性歯痛、神経血管性歯痛などがありますが、これらに当てはまらない「心因性」の歯痛も存在します。

軽度なストレスではあまり見られないようですが、度重なって重度のストレスとなり、原因不明の歯痛を引き起こすことがあると言われています。

虫歯はないのに歯痛が治まらない、治療を繰り返しても治らないなどの場合は、心因性の歯痛を疑ってみるといいかもしれません。


虫歯の原因はストレス?ストレスが虫歯に繋がる原因と対処法

・虫歯を予防する基本的なこととは?

1.虫歯とは?

虫歯とは、簡単に言うと虫歯菌の出す酸によって徐々に歯を溶かされていく病気です。歯周病と並び、口腔内の二大疾病の一つに数えられています。初期を除いては自然治癒することなく、放置しているうちにどんどん悪化してしまいます。

初期の段階では自覚症状がないため、気付いた時には重症化していることもすくなくありません。また、一度治療をしても再発しやすく、最悪の場合は抜歯に至ることもあります。

そのため、虫歯は早期発見・早期治療が何より大切です。

虫歯治療で一度削った歯は決して元に戻らないので、溶けた部分に歯の代用となる詰め物や被せ物をして治療するしかありません。

少しでも長く自分の歯を使っていくためには、治療以上に予防が重要であり、しっかり予防さえすれば虫歯になるリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

2.虫歯の原因となる2大要素

虫歯の原因となる2大要素は、歯こうと菌です。虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサに増殖し、その際にグルカンと呼ばれるネバネバした物質を作ります。

このネバネバ物質によって、ミュータンス菌は歯に付着しやすくなり、そこを絶好のすみかとします。この細菌の集合体が「歯こう」です。一見、食べ残しや食べかすのように見えますが、実は細菌の塊なのです。

歯こうはきちんと歯みがきをすれば取り除けますが、歯こうが硬化して「歯石」になるとブラッシングでは除去できません。歯こうや歯石の中はミュータンス菌だらけなので、そのまま放置しているとますます口腔環境が悪化します。

それと同時に、ミュータンス菌は酸も作り出します。歯はこの酸にとても弱いのです。もともと中性だった口の中はどんどん酸性に傾いて、歯の表面にある硬いエナメル質を溶かし、穴を開けます。これが虫歯のできる仕組みです。

3.虫歯の予防方法

虫歯の予防方法は、次の2通りあります。

予防法①. 歯こうを作らない
予防法②.酸から歯を守る

予防法①. 歯こうを作らない

歯こうを作らないことが、虫歯予防の基本です。毎日の歯みがきで歯こうをしっかり落としましょう。歯こうがつきやすい歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、奥歯を嚙みあわせる部分は特に念入りにブラッシングしてください。

歯ブラシではどうしても届かない部分は歯間ブラシやデンタルフロスを併用して、歯と歯の隙間にこびりついた歯こうも根こそぎ除去しましょう。

ただ、それだけやっても完璧に歯こうを除去できるわけではないため、歯科医院で定期的にクリーニングしてもらい歯こうや歯石を取ることをおすすめします。

歯みがきの他に歯こうを減少させる方法として、バクテリアセラピーが挙げられます。

バクテリアセラピーとは、ヨーロッパで誕生した最新の予防医学で、善玉菌を取り入れて、口腔内の菌バランスを整えることで、虫歯など口の中のトラブルを予防します。

予防法②.酸から歯を守る

酸から歯を守ることは、虫歯を予防するために大切です。ミュータンス菌は糖分を栄養源にして酸を作り出します。この酸が虫歯を作る直接的な原因となるので、そもそも酸を作らせないことが重要になってきます。

酸の産出を防ぐために、虫歯菌のエサになる糖分がたくさん含まれた甘いお菓子やジュースはできるだけ控え、甘い物を食べたあとは歯みがきするか、口をすすぐようにしましょう。

ダラダラ食いや暴飲暴食は禁物です。


虫歯の原因は歯こうと菌!この2つを防げば虫歯対策はOK
 

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