歯周病予防だけじゃない「鼻呼吸」のすごい効果!

歯周病予防だけじゃない「鼻呼吸」のすごい効果!

・口呼吸と鼻呼吸、あなたはどちら?

あなたは鼻呼吸?口呼吸?

dog.gif今日は口呼吸のお話。

普段診療していて、どれだけ歯石取りしてもブラッシングに気をつけてもらっても歯肉の炎症があまり改善しなかったり歯石が繰り返し沈着してしまったりする患者さんがいらっしゃいます。そうした患者さんへの視点を少し変えてみると呼吸が正常ではないことに気づいたりします。

ああ、口呼吸なんだな‥‥と。

普段無意識のうちに行っている呼吸ですが、鼻からか口からか意識してみてください。ぼーっとしているとなど「少しでも口を開けているかも?」と思い当たる人は、口から息を吸って吐いている=口呼吸をしている可能性があります。 口呼吸は歯肉の炎症だけでなくさまざまな病気を引き起こします。

雑菌やほこりが濾過される仕組みになっています。

外からのウィルスや雑菌が直接免疫系に作用してしまいます。

 

口呼吸かどうかチェックする項目はいくつかあります。唇が乾燥しやすかったり、口内炎ができやすかったり、歯並びが悪かったり、唇を閉じたときに顎にしわが寄る(梅干しみたいに)、などなど。

口呼吸によるお口のトラブルには次のようなものがあります。

 

bikkuri01.gifプラーク・歯石が付きやすくなるbikkuri01.gif 口の中が乾燥し唾液が行き届かないために自浄作用がないが起きないため。

bikkuri01.gif歯肉の炎症bikkuri01.gif 唾液の免疫機能による作用が働きづらいため。

bikkuri01.gif上の前歯の白濁(虫歯)bikkuri01.gif 唾液の自浄作用、緩衝作用(虫歯菌の出す酸を中和する)が受けづらいので歯が再石灰化しにくい。

※口の中は食後酸性にかたむき歯は脱灰(溶ける)しますが唾液の緩衝作用で再石灰化(再びカルシウムをとりこむ)するということを繰り返すのです。

bikkuri01.gif唇が厚くなるbikkuri01.gif 口輪筋、唇に緊張がなく筋肉がゆるむため

bikkuri01.gif上の前歯が突出する(出っ歯)bikkuri01.gif 歯は口唇と舌の力のバランスでいつが決まるのですが、成長期に口輪筋、唇に緊張がなく筋肉がゆるんでいると、外側に力が向かい、出っ歯になりやすくなるのです。

 

bikkuri01.gif唇、口腔内の乾燥、口内炎bikkuri01.gif 口の中が乾燥し唾液が行き届かないために粘膜が保護されません。細菌にも弱くなりますから口内炎もできやすくなるのでしょう。

bikkuri01.gif歯肉が厚くなるbikkuri01.gif 外気に直接触れるために、防御機構として線維化し歯肉が厚くなり黒くなったりします。

かなり沢山のトラブルを列記しましたが、これらはそれぞれ関連があり同時にいくつもの症状が出ることが多いので大変です。しかし、鼻呼吸に切り替えるトレーニングをすることで改善することも多いので根気よく治していきましょう。

また、お子さんが日常生活で口を閉じているよう保護者の方は見守ってみましょう。歯周病や虫歯を防げるだけでなく歯列不正も予防できます。

ただし、 アレルギー性鼻炎などで口呼吸が子供のころから習慣化してしまっている方の場合は切り替えがなかなか困難であるかもしれません。キシリトールガムなどを口を閉じて咬むトレーニング、口輪筋を鍛えるトレーニングなどが必要でしょう。


あなたは鼻呼吸?口呼吸?
 

・鼻呼吸は虫歯や歯周病予防だけじゃない!

◆鼻が持つさまざまな機能

人間の体は、本来鼻で呼吸するようにできています。そのため、鼻には呼吸にかかわるさまざまな機能があります。

まず挙げられるのは、取り込んだ空気を加湿する機能です。鼻の中にある鼻水は、入ってきた空気に湿り気を与えるために使われています。このような機能があることから、鼻呼吸により入ってくる空気は湿度が高められた状態になっています。

空気中の細菌やウイルスを殺菌できるのも、鼻呼吸の特徴です。鼻粘膜に生える線毛と粘液層により、入ってきた異物の多くを除去できます。

加えて、鼻の機能によって空気を暖めることも可能です。口呼吸では冷たいままの空気が肺まで届けられますが、鼻呼吸をすれば空気が35~37度まで温まります。そのため、肺の免疫力が低下するリスクを抑えられるのです。

今まで口呼吸をしていた方は、鼻呼吸に切り替えるよう心がけてみてください。


日々の健康のために鼻呼吸を心がけよう!(2018年10月)
 
 
最近,口を”ポカ~ン”と開け口呼吸している若者が目立つ。
アレルギー性鼻炎のため,やむなく口呼吸となったり,
               完治しても癖になっている場合もある。
また,軟らかい食物が増加したため,口をしっかり閉じることが少なくなり, 口唇の力が弱くなっていることも原因の一つと考えられる。


 
 
 
これは歯科的にも口呼吸性歯肉炎の原因となる。
特に,前歯の歯肉が硬く脹れる歯肉炎で,歯磨きをしても治らない。

口唇を閉じる訓練により,口唇の力をつけることが必要となる。
ところで,ある小学校で調査したら,
    口唇の力の弱い児童ほど風邪をひきやすい傾向にあった。
  でもどうして,口を開けている児童は,風邪をひきやすいのだろう?


 
 
 
そう言えば,今年も間もなく風邪の季節が訪れる。
歯科医が罹ると,診療にならないばかりでなく,患者さんにも感染させ迷惑をかけてしまう。

さて,風邪の予防といえば,マスクがあげられる。
ところでマスクの網の目を,トンネルの大きさにたとえると,代表的な風邪のウイルスであるインフルエンザ・ウイルスは,どのくらいの大きさになるだろう?

実は,アリの大きさにも満たないのだ。
ならばマスクは,本当に予防効果があるのだろうか?


 
 
 
ところでモンゴルの冬は,零下40度まで達する寒さである。
なんと!凍ったバナナで釘を打つことができるのだ。
ところが,この冷たい空気を鼻から吸っても,喉の奥では体温付近まで上昇するという。

わずか10cmで,60度以上も空気温が上昇する理由。
それは鼻の中の毛細血管により加温されるためだ。


 
 
 
 
ところで鼻の毛細血管には,もう一つの働きがある。
それは乾燥した空気に湿気を加えることだ。
驚くなかれ,ヒトの鼻では1日約1リットルの水分が出ているという。

そもそも肺で酸素を取り入れ,二酸化炭素を排出する呼吸は,湿度100%の状態で行われる。
これは,魚が水中でエラ呼吸をしていることを考えれば理解しやすい。
肺は,エラが体の中深く入ったものである。
だから肺は,乾燥に弱い。肺炎になると加湿器を入れるのもこのためだ。
 
 
 
 
加湿するメリットは,他にもある。
インフルエンザウイルスは,湿気に弱い。
乾燥した冬に流行するのもこのためだ。

さてウイルスは,気温が20℃で湿度30%の状態において,
6時間後では約半分のウイルスが生きている。
しかし,湿度が60%まで上昇すると95%まで死んでしまう。
如何に,ウイルスが湿気に弱いかが,よくわかる。

 
 
 
 
このことからマスクは,吐く息の水分が繊維に付くことで,インフルエンザウイルスの体内への進入を防いでいることがわかる。
ヒトは,マスクの代わりになるものを体に備えて入る。
それは,鼻で呼吸することだ。
そう!鼻は天然の加湿器なのだ。
一方,直接,口から空気が入ると体の防御機構が働かない。
だから風邪を引きやすい。
ヒトの体の中には,隠された予防機能が備わっているのだ。


インフルエンザと鼻呼吸

・鼻呼吸にするトレーニング

口呼吸を治すには

口呼吸を治すには、その原因によりますが主に以下のような方法があります。

  1. 口の周りの筋肉を鍛える
    口腔筋機能療法(MFT:Oral Myofunctional Therapy)で口の周りの筋肉を鍛えることによって、口腔筋機能の改善を図ります。他には「あいうべ体操」という方法もあります。
  2. 歯列矯正
    歯並びが悪く、口が閉じづらい場合、歯列矯正することで口が閉じやすくなり、自然と鼻呼吸ができるようになる可能性があります。また、歯列矯正によって鼻の通りが良くなることもあるそうです。
  3. 鼻や喉の治療をする
    鼻炎や副鼻腔炎、扁桃腺肥大やアデノイド肥大など、鼻や喉に問題がある場合は、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
口を開けっぱなしにしていると歯がダメになる?
 

口呼吸の原因は口や舌の筋肉の衰え

口を閉じたり、すぼめたりする口輪筋や、舌を動かす舌筋が衰えると口が開きやすく、口呼吸をまねきます。とくに舌筋が衰えると舌が下がり、口を閉じた状態が維持しにくくなるため、口が自然に開いてきます。
口輪筋や舌筋が衰えるおもな原因は、「加齢」です。また、口をポカンと開けるクセがある人やため息をよくつく人、たばこを吸う人も要注意。口が開いて舌が下がっていることが多く、それが口輪筋や舌筋の低下につながります。
口呼吸を鼻呼吸に戻すためには、口輪筋と舌筋を鍛えることが大切です。

口呼吸の改善に「あいうべ体操」

「あ」「い」「う」「べ」の4つの動作を1セットとして、1日に30セットを目安に行います。

①「あー」と口を大きく開く。

口呼吸をなおす「あいうべ体操」
★口が楕円形に開くようにイメージし、のどの奥が見えるまで大きく開く。

②「いー」と口を大きく横に開く。

口呼吸をなおす「あいうべ体操」
★前歯がみえて、ほおの筋肉が両耳のわきに寄るぐらい横にグッと大きく開く。

③「うー」と口を強く前に突き出す。

口呼吸をなおす「あいうべ体操」
★くちびるをとがらせて、思いっきり前へ突き出す。口の周りの筋肉をしっかり収縮させる。

④「べー」っと舌を突き出して下に伸ばす。

口呼吸をなおす「あいうべ体操」
★舌を思いっきり出し、先端まで伸ばす。舌のつけ根が歯にあたって少し刺激を感じるぐらい。

「あいうべ体操」は口輪筋と舌筋を鍛える簡単で効果的なトレーニング。「あ」「い」「う」の口の動作をしたあと、舌を「べ」と出します。「あ」「い」「う」はいずれも口輪筋を鍛える動き。「べ」は舌筋を鍛える動きです。
「あいうべ体操」をつづけていると舌が正しい位置におさまるようになり、口呼吸を鼻呼吸に戻すことができます。


口呼吸をなおす「あいうべ体操」
 

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